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Contribution

Noubuo Iseki

2011年1月30日。第一子となる息子が生まれました。それから40日後、東日本大震災が起きました。そのとき、スケート撮影に出かけていて、家族とは離れた場所で地震を経験しました。携帯もつながらず電車もすべて止まっていたので歩いて家に帰り、家族の無事を確認できたのは地震から6時間以上も経ってからでした。この震災を境に日本は「3.11前」から「3.11後」という決定的に異なる時代が動き出したと思います。現在は、東日本の復興に向けて募金やボランティアなどの活動が広く行われていて、大企業や自治体だけにとどまらず、震災直後からスケートボードの世界でもそれぞれの得意分野を通して復興を支援する活動は続いています。僕自身は、震災後すぐに家族と話し合い、個人レベルですが赤十字に寄付をしました。また身近で救援物資を送っているグループに物資を渡すなど、できることを続けています。スケートボーダーのみなさんもそういったアクションをなさっている方も多いと思います。そこで、いかにして的確に迅速に被災地の復興に向けて募金をすることができるのか。これからは物質的なことだけではなくて、目に見えないもの、そして深い悲しみや不安を少しでも乗り越えていけるように、僕らもいろいろと知っておく必要があるかと思うのです。募金については改めて調べて、推薦したい募金窓口を下記にいくつか挙げてみました。そういう中で辿り着いた思いは「自分が今と未来を生きるべき人々へ託すお金の行方を迅速かつ入念にチェックして寄付しなければいけない」という、ものすごく当たり前のことでした。勢いだけでなく、着地点をよく確かめて踏み切る、というのはスケートボードにも通じるアクシデントを回避する有効な手段です。そんなことを考えながら、Sbに登場してくれたスケートボーダーの勇姿が、東北のスケートボーダーにとって少しでも心のエネルギーになってくれることを願うとともに、寄付などのアクションをこれから起こそうとしているスケートボーダーにとって、一助になれば幸いです。

義援金

被災規模が明らかになった時点で被災者に支払われるお見舞い金。

支援金

被災地で救援活動を行うNGO(非政府組織)、NPO(非営利組織)の活動費用として任意の団体に寄付するもの。