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現在発売中のSbのHEADLINERのひとり、ジャイ・タンジュ。彼とスケートボーダーという被写体としてだけでなく、同じフォトグラファーとしてもセッションをするのが〈Emerica〉のライダーであるジェリー・スー。ここでふと自分自身で気づいたことがある。ときどき、○○のライダーであると書くとき、その、○○を1ブランドにする場合、どうすべきかと考えるということ。そして、思うのがプロとしてフランチャイズビルダーのような代名詞であるものを記すのがいいと。長年、スーは2つのブランドのアイコンであったように思う。ひとつは、デッキブランドの〈enjoi〉、もうひとつがシューズブランドの〈Emerica〉だ。ただ、盟友ルイ・バレッタと長年乗ってきた〈enjoi〉から、彼は〈chocolate〉へと移籍したから、この号では、ジャイの仲間であり、プロスケーターでフォトグラファーでもある、〈Emerica〉のジェリー・スーの登場……ということになる。そんな表記の仕方は、読者にしたらどうでもいいし、本人にとってもどうでもいいことかもしれない。ただ、プロであるということは、そんなところにも意味があったりするのだと、個人的には思う。そういえば、彼をはじめて見たのは1998年だった。まだティーンの彼はサンディエゴの新進ブランド〈OSIRIS〉のフレッシュマンとして初来日した。当時から上手かったけれど、それ以上にアジアの血統を醸し、明らかに目のつけどころが一線を画している言動が不思議さ100%で最高だった。そのままズイズイとプッシュし、今ではフォトグラファーとして『THE KILLING SEASON』なる厚いハードカバーの写真集を出すまでになった。もはやベテランの域に入っている、被写体であり撮影者の彼もまたHEADLINERのひとりであるのは間違いない。

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