Sb Skateboard Journal TOP

TANGENT

Sb Skateboard Journal Vol.36
HEADLINERS 第12弾リリース! (定価¥1,100)

「いつかSbでやりましょう。それまで写真、がんがん好きになってください」と言い合って、それが1年、いや3年、それどころか10年以上経って実現することは、ある。もっと時間がかかることもザラだ。その瞬間、その時がやってくるのを思い描き、貫けるどうかは、本人次第。だから、実現したときは、本当に嬉しい気持ちになる。フォトグラファーの写真を見て、「いつかSbでやりましょう」と、イメージできて自分自身がフォトグラファーに言った思いのままに、それが果たせたことは当然ですが、その相手のフォトグラファーが、時間がかかっても何があっても、そうやって写真に全力を賭けて、挑戦状を叩きつけてくれるものをページにできるのは本当に紙媒体にこだわってきて、奮える瞬間のひとつ。コロナ禍でも何ができるのか、何を残せるのか、そんなことを思いながら、フォトグラファーとスケーターがメイクした素晴らしい足跡にグッとくる。
HEADLINERの第12弾は、本来ならオリンピック後、実際はオリンピック前夜な、コロナ禍も首相も大統領もさてどうなっていくのかなっていう時期の年末号。瓶ビール片手に街角の中華屋のカウンターの上にしつらえた小さなテレビで見る紅白歌合戦のような、(決して嫌いじゃない)哀愁とか(どっちかっていうと好きだったりする)郷愁とか、そんな日本的年末フレーバーが漂う季節柄とは裏腹に、ストリート撮影に勤しみ続けてきたISEKIと49nという2人のスケートフォトグラファーとスケーターによる、コロナ禍を吹っ飛ばせ!なストロングスタイルで、ページを構成。それによって、Sb久々登場のISEKIに、これがSb初のメインアクトとなる49nの、おたがい(良い意味で)バチバチと意識して共鳴しあってページ上の切磋琢磨をした1冊に。春の緊急事態宣言以降、いっとき人も少なくなったストリートで、まさしく攻めの一手で量産していったグラビアたち。そして、スポットレコードをアップグレードするスケーターたち。前号は、世界各都市のロックダウン中のスケーターによるレポートなら、今号は確信犯的にコロナ禍で国内感染者最大数となってしまった東京をはじめ、他に千葉などでのストリートスポットでのシューティングの記憶と記録になる。そんな記憶を胸に、新しい年を迎えようではありませんか。
Sbは書店、プロショップにてご購入できます。書店発売は11月30日より。

Senichiro Ozawa