Sb Skateboard Journal TOP

TANGENT

Sb Skateboard Journal Vol.30
HEADLINERS 第6弾リリース!(定価¥1,080)
12月19日書店発売。

スケート写真というかスケートのグラビアの賞味期限と消費期限について。1997年から編集長を務めたWHEELマガジンの頃からずっと考えていたこと。それにアプローチしてみたのが今回のヘッドライン。20年という時間を経たからこそ、そこまでいろいろをやってきたからこそのページだと思う。思えば、WHEELマガジンからSbと、ありそうでなかった企画や写真構成をしてきた。そして、その2誌では、グラビアを飾るのがノンスポンサーのアマチュアだけどすごいスケーターがいれば、それを撮るのも書くのも当時名もなき誰かだったりした。それが経験を重ね、号を重ね、スケートシーンにおいて名を馳せるスタッフになっていく。そしてシーンの壁を超え、国境すらも超えていくスタッフが出現してくる。たまにその逆に不誠実なことを喰らったりもするが、まあそれもよい。とにかく2017年の冬のSbでは、グラビアの賞味期限と消費期限について考えてみた。そして、それを構成できるのは、SbのフォトエディターでありWHEEL時代から現場でともに試行錯誤をしてきた平野太呂が最適任者であった。彼には別の撮りおろしでのヘッドラインも今後用意されているか、とにかく今回は彼の00sなグラビアたちを並べてみた。スポンサーが違う、すでに存在しないスポット、スタイルやファッションが違う、カメラの機種が違う、デジタルではなくてフィルムだった、そもそも滑っている方も撮っている方もすべてのスタッフの年齢が違う。いろいろ違うところがある。しかし。1枚の板と4つのタイヤの乗り物と、そこがストリートという都市型劇場の現場であるということ。さらには、それに関わる人間がいるということ。それらの影は普遍的なものだということがびしっと伝わってくる。そういうものを飾るマガジンをずっとつくってきたのだ。ちなみに表紙は、長年多くのスケーターが挑んできたストリートのハンドレールを、新進気鋭でもはや手のつけられないスキルフルスケーターのホリゴメ・ユウトに託した。中面はオールディーズ、表紙はフレッシュ。そんな感じ。どちらもしっかりとグラビアになる。それがスケートボードのある側面。

Senichiro Ozawa