もうすぐ新しいイシューがリリースされるSb。ということは前号という言い方で良いかと思うが、前号スケートボードジャーニー・イシューでは、ローレンスの旅人たる姿がところどころに出ていた。コラムや写真だけでなく表紙にも登場し、彼はまるで特集のアイコンのようでもあった。前号がリリースされた頃にはすでに機上の人となっていたローレンスは、今も盟友でフォトグラファーのパトリック・ウォールナーらと旅を続けているのだろう。イギリス出身で6年前に故郷を後にしてからずっと旅を続け、自らをスケートジプシーというくらいだから、それは筋金入りだ。そんなスケートボーダーであり旅人である彼のようにジャーニーしている人間は、執着したり立ち止まってしまった人間よりも、その存在だけで説得力を与えてくれる。日本にステイしている間、どれだけのメイクを残したか。それは彼の露出度の高さでもわかると思うが、常にスポットを求め、スポットをクリエイトし、やり遂げる。ローレンスにとっては、世界地図はそのままスポットマップ。どんな困難もすべてを糧にしてクリアしていくその足跡の一枚と言ったら少し大袈裟かもしれないが、ここまで動き続ける彼を見てると、彼の残したスケートボード写真と同じように彼の旅の記録や趣向をいつかアナライズ(説明)して欲しいと思ってしまう。