Sb Skateboard Journal TOP

ANALYZEB/s bluntslideLaurence Keefe

PHOTO
detail 001 バランスをとっている前脚。このあとすぐの瞬間にポップするためのタメがシューズの形にでていると思います。ちなみにハーフキャブはローレンスの定番シューズ。
detail 003 ラインの最後は土にランディング。今回は固い地面でしたが、こういう公園の遊具系スポットは砂場や泥への着地を強いられる場合もあり、それはスポットの魅力という部分と条件の悪さがつきものであるというジレンマがあります。
detail 002 白濁色のオブジェに揺らぐローレンスの影。陽の光が作用してR面に落ちる影は、それによってRの形状の説明にもなっています。これがないと、白とび気味でスカスカに見えてしまう思われるかもしれません。
detail 004 スピードゆえのネルシャツのめくれ。これが実は利いてます。ここをフォーカスすると、滑り台のトップからドロップしてアプローチするこのトライは意外とスピードがつくので恐怖感も倍増しているということです。スポットへの対応力が試される激ムズスポットなのでした!
Summary

もうすぐ新しいイシューがリリースされるSb。ということは前号という言い方で良いかと思うが、前号スケートボードジャーニー・イシューでは、ローレンスの旅人たる姿がところどころに出ていた。コラムや写真だけでなく表紙にも登場し、彼はまるで特集のアイコンのようでもあった。前号がリリースされた頃にはすでに機上の人となっていたローレンスは、今も盟友でフォトグラファーのパトリック・ウォールナーらと旅を続けているのだろう。イギリス出身で6年前に故郷を後にしてからずっと旅を続け、自らをスケートジプシーというくらいだから、それは筋金入りだ。そんなスケートボーダーであり旅人である彼のようにジャーニーしている人間は、執着したり立ち止まってしまった人間よりも、その存在だけで説得力を与えてくれる。日本にステイしている間、どれだけのメイクを残したか。それは彼の露出度の高さでもわかると思うが、常にスポットを求め、スポットをクリエイトし、やり遂げる。ローレンスにとっては、世界地図はそのままスポットマップ。どんな困難もすべてを糧にしてクリアしていくその足跡の一枚と言ったら少し大袈裟かもしれないが、ここまで動き続ける彼を見てると、彼の残したスケートボード写真と同じように彼の旅の記録や趣向をいつかアナライズ(説明)して欲しいと思ってしまう。