いまだ深い爪痕を残す大震災。日々の生活においても悲痛なその影を落とす。この写真を見ても一目瞭然で、そういう中でスケート写真を記録していく、残していくというのは社会的に賛否両論あるのかもしれない。6月にリリースされたSb Vol.18"W HOPE N"号に石沢彰が寄せてくれた言葉を思い出す。「ピンチはチャンス!!(中略)新たに生まれたスポットを攻略して、歴史に残るスケート写真を撮ってみてはどうだろうか?」今までも何度も書いてきたが、スケートボーダーは滑ることによって街を感じリアクションしていく。そして街の移り変わりや再生を直接的に記憶していく。ブチ君のトリックもさることながら、10年経っても追憶させる写真にもなる。この写真においてはストロボの当て方がもっとえげつなくなくても良かったかもしれない。