スケート写真の中ではクラシックなモチーフのひとつ、消火栓。アメリカのストリートにあるようなタワー型からこの写真のように壁に埋め込まれた形まで、どれをとっても絵になる。タワー型の消火栓ではナタス・スピンやファスト・プラントが良さそうですが、埋め込み型ならやはりバック・テールが絵になります!
日本でポピュラーな看板、駐車禁止。写真的にこれを邪魔と考えるか世界観の一部として活かすか、それによってアングルも大きく変わる。このようにボンドで固く張り込まれていた場合は諦めて、これもまた一興と考えた方がいいでしょう。実に悩ましくも愛おしいニッポンの風景です。
ウィールは透明だったようで、仕上がった写真を見て後から気づくディテールもある。とくに足回りのギアは現場では意識して見ない部分ですが、写真の中ではギラギラと見えてくる魅惑の道具。写真の中で、ライダーが使っているウィールやトラックのブランドが見えてくるのは重要です。
見事な胸鎖乳突筋、「きょうさにゅうとつきん」と読みます。首を旋回させるこの筋肉、格闘技の人たちは首を傷めないために鍛える。彼は格闘家ではありませんが、彼の撮影では両足が痙攣するほどの死闘になったことも。その意味ではスポットの格闘といえます。このような戦いに絶えられるように日々ストレッチに勤しむ彼は汗かきな好青年です。