2010年春、Sb初のフォトイシューに持ち込まれたこの写真。被写体だけでなくトリックの精度とスポットの雰囲気も良いし、フィッシュアイでないならば、構図的にもベストの選択のひとつであった。しかし、この号は前号のインタビュー特集から続く「1枚の板と4つのタイヤで何をしているのか」というテーマが存在していた。もちろん答えはスケートボードだろ、ってことで良いのだが、それ以上に余韻や見えにくい部分を写真に求めた号だった。素晴らしいスケートボードのトリック写真よりも、スケートボード以上に写真がページに収まりきれなくなる感じのものがセレクトされることもあるという事例のひとつとして記憶している。